高血圧の治療(その②)-生活習慣
高血圧治療における生活習慣についてお話します。
高血圧治療の基本は、食事療法と運動療法を中心とした非薬物療法、つまり生活習慣の改善になります。
「食事療法」では“減塩”を中心に行います。
高血圧の予防のための食生活と同様に、日本人の食塩摂取量は1日に11.2g(平成18年国民健康・栄養調査)ですが、食塩制限だけでかなり血圧が下がる人も多く、1日6g未満を減塩目標にしましょう。
飲酒についても、たくさん飲む人に高血圧が多く、また、そういう人は血圧の下がりにくいことも分かっているため、日本酒にして1日1合ぐらいに抑えたいものです。
野菜や果物を積極的に摂り、コレステロールや飽和脂肪酸を含む食品の摂取は控えめにしましょう。
高血圧だと診断されてからの日常生活で気をつけるべきことは、高血圧を予防するための生活習慣と同様です。
どれか1つの項目を中心に取り組むのではなく、いずれの項目にも総合的に取り組む方が効果的であることがわかっています。
身についてしまった生活習慣を改善するのは少し大変かもしれませんが、できることから少しずつ目標に近づけていくことが必要です。
「運動療法」ですが、現代人の肥満は、食べすぎとともに、運動不足が大きく関わっているから、太っている人はたいてい運動不足だと言えます。
普段から体をよく動かす習慣のある人には、肥満の人が少ないし、コレステロールや中性脂肪などの血清脂質も適正で、心血管病の危険因子が少ないようです。
また、運動によってインスリンのはたらきが改善されるため、糖尿病になりにくくなる効果もあります。
通常、運動をしている最中は血圧が上がるので、ぽかぽかと暖かくなって、ほっぺたがカッカッとしてくるのは、血液循環がよくなって、血流量も増しているためで、この時には血圧が上がっています。
ところが、一般的には運動習慣のない人の血圧の方が、運動習慣のある人にくらべて高くなっています。
そして、酸素をたくさん使う運動(有酸素運動)は、長期間くり返して続けると、血圧を下げる作用があることがわかっている。
おススメの有酸素運動は、ウォーキングや軽いジョギング、平らなところでのサイクリング、ゆっくりと長い距離を泳ぐなど。
いかがでしたか?
なかなか難しいですが、やれることから少しずつ始めるのがコツですかね!?
あとは継続してやることでしょうか。
次回は、薬物療法について解説していきます。
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